なぜ田舎生活はスローライフをイメージするのか?
田舎と言えば、田畑を耕したのんびり自給自足をイメージします。
都会の人は、田舎のスローライフ生活に憧れます。
田舎に対して、スローライフのイメージが先行する理由は色々あると思います。
私が思う一番の理由は、『車の台数が少ない』からだと思います。
都会は車やバス、電車であふれてます。
田舎は、ほとんど車が走っていません。
この少ない車の台数が、スローライフのイメージを増幅していると思います。
福岡正信氏という賢者はこう述べました。
『人間は速いものを造るほど、時間を失う』と。
核心をついた言葉だと思いました。
都会は便利なようですが、その便利さがかえって、人を時間に拘束して時間を奪う。
例えば電車の平均速度はどんどん速くなっているのに、
昔よりも平均の通勤時間はどんどん長くなっていく。
人類は「便利さのパラドックス」に落ちていると思います。
村の移住特区
地方によっては、経済特区のように移住特区が導入されています。
移住者専用エリアを設けて、そこに都会から人を呼び込む政策です。
これを移住者の体験エリアとして活用するのも有りだと思います。
具体的には、最近流行りのシェアハウス的な位置づけです。
さらに村が法人企業と提携してそこに仕事を受注する。
村の移住特区には、都会から田舎への移住を考える人が
実際に住んで仕事をしてもらう。
そのお試し期間(3ヵ月~6ヵ月)が過ぎたら、本格的な定住へと移行する。
集落によっては、相性が悪く生活しにくい(人間関係・住まいの問題)エリアもあるともいます。
そうなったときすぐ諦めて、都会に戻ってしまうのではなく、村の移住特区に出戻りしてもらう。
そして新たな近隣集落を紹介する方法です。
仮にエリア全体が嫌になっても、他県の移住特区へ移る選択もあります。
全国各地の田舎に、移住特区を設立する。
日本全国には、どこかに温かくスローライフを体験できる理想郷・桃源郷はあります。
仮に無ければ、これから田舎に理想郷を作れば良いだけです。
ブラック集落とホワイト集落
限界集落によっては、とても保守的なエリアがあります。
村の外から来るものは、得体のしれない「よそ者」意識が強い地域です。
反対に、少しでも移住者を受け入れよう、
村を少しでも変えていこうとする地域もあります。
保守的なエリアでも、我慢して昔のしきたりや生活ノルマをこなす人もいます。
村八分などの問題も多々あります。
移住者は、ただスローライフを望むのではなく、集落の個性も知る必要があります。
日本の田舎は、ブラックとホワイトとその中間の集落が混在しています。
ただ今現在は実際に住まないと、集落の個性がわからないというのが現状です。
フットワークを軽くして、3ヵ月住んで合わなければすぐ引っ越す心構えが大切です。